第44回防府読売マラソン完走記
(石垣ジローさん  2013年12月15日)

44回防府読売マラソン完走記 

当日は2度寝をして630分起床。朝食は先着順に時間帯を選択することになっていたが、チェックインの時間が遅かったため、630700の時間帯となり、昼からのレースには少し早い朝食となる。朝食後、防府駅まで散歩に出掛ける。天気予報のとおり朝から快晴で、心配していた風は強く吹いていた。午後12時の風の予報は、風向北西、風速7/sであった。

暫くホテルでゆっくりし、会場には10時前に到着。受付を済ませて少し走ってアップをする。アップを終えてゆっくりしていると、天白川走友会の小林(昌)さんから電話があり、控室のソルトアリーナで合流。小林さんと話をすることができたおかげで少しリラックスすることができた。スタート前に小林さんと流しも入れた2度目のアップをする。アップ終了後、右脹脛に違和感があるのが気になったので、ロキソニンを服用し、10分前に自分の番号300番台の列に整列する。

目標タイムは、自己ベストの泉州国際市民マラソンを参考に、後半の落ち込みも考慮して、前半を1:18'133'42/q)、後半を1:21'173'50/q)で走り、2:39'30でゴール20132月に泉州国際市民マラソンで記録した2:43'13の自己ベストを更新し、福岡国際マラソンBグループでの参加資格である2時間40分以内で走る事を目標にしていた。

今日は北西の風なので、向かい風となる20q〜24qと30q〜34qが頑張りどころと肝に銘じる。また、右脹脛が持つがどうかが不安なので、ひざ下であまり蹴らないように腹筋を使い骨盤を旋回して走る事を肝に銘じて、静かにスタートを待つ。


いざスタート。


05q18'50 198

大混雑で前になかなか進めず。初めの1kmは4'00/km。この区間は思いのほかに風が強くてなかなかペースが安定しない。

 

610q37'15 (18'24) 169

追風を受けて安定したペースで走るが、体の動きが悪くペースを維持するのは楽ではない。

 

1115q0:55'48 (18'33)160

前方に3'4045/qで走る20名くらいの大集団を発見。これまで一緒に走ってきたおじさんに、2時間40分切りたいなら頑張って追いつけと、はっぱをかけられる。ペースをあげすぎないように気をつけながら少しづつ大集団との差をつめていく。

 

1620q1:14'15(18'27)149

おじさんは脱落し、同じくらいのペースの3人で前方の大集団を追いかける。

 

2125q1:33'12(18'57)137

向かい風の区間があり、想定以上に風が強い。3人で走っているのでまともに風を受けペースが落ちるが、ここで大集団に追いつけないとまずいと思い、必死に大集団を追いかける。ハーフ通過タイムは1:2823”でほぼ設定通り。国府橋北の交差点を曲がり24qの給水手前でやっと大集団に合流する。向かい風の中を必死に走ったからか、少し足に疲労が溜まってきていたので、24qの給水所でジェルを食べる。また、交差点を曲がってからも向かい風であったので、暫く集団と走り休む事にする。集団の中で女子選手が良いペースで走っている。身体のブレが少なく、無駄が無いとてもきれいな走り方をしていた。

 

2630q1:51'51(18'39)102

思ったよりも集団のペースが落ちてきていた。向かい風ではあったがまだ余力があったので、集団を抜け出して単独で走る事にする。女子1位の選手と他の何人かも一緒についてくる。どんどんと前から落ちてくる選手を抜き去りながら走る。植松の交差点を曲がると30km過ぎの折り返しまでは追い風になった。27qを過ぎて折り返してきたバトオチルと川内選手とすれ違う。トップ選手でも30km過ぎた折り返し後の向い風は相当辛いようで、対向車線を走ってくるランナーは皆苦しそうな顔をしていて、この先折り返してからが勝負だと気合いを入れなおす。

 

3135q2:10'48(18'57)75

折り返してからの向かい風の中を走るのは本当に苦しかった。苦しさのあまり32q地点でペースを落として4/qで走っても2時間40分は切れるという思いが頭によぎるが、後半に大失速するかもしれないので、気持ちを入れ替え、前にいるランナーを抜くことを目標にしながら必死に走る。植松跨線橋を登っている時には、腕が痺れ始めてやばいと思ったが、すぐに向かい風の区間が終わる事が分かっていたので耐える事ができた。跨線橋をわたり植松の交差点を右折してようやく追い風になった。脚もまだ残っていてここから40qぐらいまでは追い風になるので、少し休みながら走っていたところ、34qの給水所前で女子1位の選手を含む集団に追い付かれ、あっという間に追い抜かれた。34qの給水所でジェルを食べて力を振り絞って抜かれた集団を追いかける。

 

3640q2:29'37(18'49)59

ここからはもう必死に走った。疲れているはずなのに身体が勝手に動いているような不思議な感覚でリズムよく走れた。抜かれた集団に追いつき39qの三田尻大橋からは1人の選手と集団を離れ、お互いに抜きつ抜かれつ競い合いながら走る。ここで頑張れば38分も切れると思い、腕を振り腹筋を使い、骨盤を一生懸命旋回させて全力で走る。

 

40〜GOAL2:37'49(8'12)59

これまで競り合ってきた選手に40q過ぎでは先行していたが、41q過ぎからスパートをかけられて20mくらい離される。競技場に入ると相手のペースが落ちてきたので、ゴールまで最後の200mでラストスパート。残り100mでかわしてゴール。

ゴール後はいろいろな思いが去来してしばらく溢れてくる涙が止まらなかった。

  いつも応援してくれる家族や、楽しみながら時には真剣に走ってくれる天白川走友会の仲間達には、感謝の気持ちでいっぱいです。みなさんありがとうございます。

目標タイムをクリアしたことはもちろん嬉しかったが、それ以上に最後の最後まで諦めずに攻め続けられた事が、今回のレースでの一番の成果だったと思います。ここで満足せずに、さらにレベルアップをしていきたいと思っていますので、これからもよろしくお願いします。